オフェンス

アウトナンバー(速攻)でミドルシュートがNGな理由を考える

3対2や2対1などのアウトナンバーの状況はバスケの試合の中では頻繁におこなります。

アウトナンバーで得点を取れるかどうかで試合の勝敗が変わってきてしまうので、どのチームでもアウトナンバーの練習をしているでしょう。

しかし、アウトナンバーの練習は十分にしているのに、「思うように得点が取れない」「ターンオーバーから逆速攻を食らってしまう」という悩みはありませんか?

実は、アウトナンバーを上手に攻められないチームにはいくつかの共通した欠点があります。逆に、アウトナンバーで効果的に攻められるチームにもいくつかの共通した心得があります。

そこで、今回はアウトナンバーが上手くいくための心得を紹介していきたいと思います。

 

アウトナンバー(速攻)の攻め方には優先順位がある

アウトナンバーで大切なのは、フリーでもシュートを打たない方がいい場所があるということを理解することです。

頭の中に「??」が浮かんだ人も多いと思いますが、下記の「ミネソタ」さんのツイートが端的に優先順位を表しています。

私自身もこの意見には全面的に賛成で、3対2や2対1の速攻でミドルシュートを打つのはナンセンスです。

 

速攻でミドルシュートがナンセンスな理由

ハーフコートオフェンスではノーマークを作ってミドルシュートを打つことは大切なことですが、
速攻に関しては以下の3つの理由からナンセンスです。

  • レイアップと比べてシュートの成功率が低い
  • ファールをもらえない
  • スリーポイントよりも期待値が低い

「ミドルシュートが得意だから高い確率で決められるよ」「ディフェンスにプレッシャーを受けているレイアップよりもノーマークのミドルの方が入る」という反論が聞こえてきそうですが(汗)、

レイアップに対してプレッシャーをかけてきているのであれば、レイアップを外しても、ほぼ確実にもう1人のオフェンスがリバウンドをとってゴール下でシュートを決めることができます。

また、アウトナンバーであればディフェンスを引きつけてパスをすることで味方をノーマークのレイアップに導くことも大切です。オフェンス同士での距離感を保って、常に1,2のステップでレイアップに行ける距離感を保ちましょう。

 

アウトナンバー(速攻)でスリーポイントがOKな理由

ミドルシュートはNGなのにスリーポイントシュートがOKな理由は主に2つです。

  • 期待値が高い
  • ミドルシュートは2点ですがスリーポイントシュートなら3点入ります。例えば、ノーマークのミドルシュートの成功率が5割、スリーポイントシュートが4割の選手であれば、期待値はミドルが「1点」、スリーポイントが「1.2点」です。

    期待値が同程度であっても、下記のリバウンドを考慮に入れれば断然スリーポイントになります。

  • リバウンドが取りやすい
  • スリーポイントシュートのリバウンドは遠くに落ちる可能性が高く、速攻の状態ではリバウンドが取りやすくなっています。残念ながら統計的なデータはないので、この主張を裏付けることはできませんが、長年バスケットボールをやられている方なら感覚的に納得できることだと思います。

    さらに、速攻→スリーポイント→オフェンスリバウンドとなった場合、大抵誰かしらがノーマークになっていて、得点のチャンスが広がります。

 

まとめ

アウトナンバー(速攻)の攻め方に関して、なぜミドルシュートはダメなのかということを説明してきましたが、いかがでしたか?

速攻で当然のようにミドルシュートを打っていた人も多いのではないでしょうか?

考え方を変えて、まずはレイアップに持っていく、レイアップがダメならスリーポイントを狙うという意識を持ちましょう。

また、日頃の練習の中からこの意識を浸透させるようにしましょう。

 

ミネソタさんの紹介

今回記事の中で引用させていただいた「ミネソタ」さんというツイッターのアカウントが非常に参考になるので、バスケに関わっている人は是非ともフォローしてほしいです。

勝手に引用しているので、問題があればコンタクトページよりご連絡お願いしますm(_ _)m
https://twitter.com/Minstku

POSTED COMMENT

  1. 鶴我 隆博 より:

    西福岡REBIRTH(西福岡中学)の鶴我と申します。
    反論ではありません。2−1はできる限りレイアップ、3−2はペリメーターのジャンパーはありと指導しています。チェックにくれば、オフェンスリバウンドで2−1となりますし(カウンターの3−2のリスクもありますが)3Pと同様に考えています。
    いかがでしょうか?

    • 林 慧亮 より:

      鶴我さん
      コメントありがとうございます^^

      速攻でミドルシュートをNGとするかどうかは、正直意見が分かれるところです。この記事で私が説明したのはあくまで1個の見解ですので、鶴我さんのおっしゃる考え方にも一理あると思います。
      また、中学ではスリーポイントの確率がミドルシュートに比べてかなり低いことが多く、期待値を考えるとミドルシュート>スリーポイントとなることが多いです。
      選手のシュート力を考慮に入れれば、取るべき戦略が変わりますので、その点を踏まえて指導していただければ幸いです。

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