オフェンス

ピックアンドロールから展開するポイントガードの4つのプレイ

ピックアンドロールの基本的な考え方や、ピックアンドロールを仕掛けるべきポジションの説明は以前しました。

>>ピック&ロールの基本を解説
>>ピック&ロールを仕掛けるポジションを考える

今回はポイントガードに焦点を絞って、ピックアンドロールからポイントガードが展開できる4つのプレイを解説していきたいと思います。

その前に、ポイントガードは以下で説明する4つの選択肢がありますが、まず初めにゴールに向かってアタックするという姿勢をディフェンスに見せることが大切です。アタックをすることで、ディフェンスはボールマンに対して意識を強く向け、結果的にノーマークのプレイヤーができます。アタックをする気がないポイントガードにピックアンドロールのスクリーンをセットしても、得点に繋げることは難しいでしょう。

 

スプリットディフェンダー

日本語では聞きなれない単語ですが、スプリットとは「割く」という意味で、ディフェンスとディフェンスの間をドリブルで切り裂いていく動きです。

この動きは、スクリーナーのディフェンスが外に飛び出してきていて、ディフェンスとディフェンスの間にスペースが空いている場合に使います。高いハンドリング技術と状況判断力が要求される難しいプレイです。ただし、ビッグマンのディフェンスを抜けば、広いスペースがあり、確実にアウトナンバーができてるので得点に結びつきやすいです。

また、NBAでは頻繁に見られるプレイで、アービングなどが得意にしています。スプリットディフェンダーのやり方は以下より確認してください。

>>ピック&ロールからトラップスプリットディフェンダーの技術を身につける

 

アタックスクリーナーズディフェンス

ピックアンドロールでポイントガードが最初に狙うべきプレイです。スクリーナーのディフェンスが外に飛び出してきていない場合に、ゴールに向かって最短距離でドライブをします。しっかりとスクリーンがかかれば、ビッグマンとの1on1になるので、逆ミスマッチを利用して得点するチャンスが増えます。

 

バックオフ

ピックアンドロールに際して、ディフェンスがスイッチをしてきた場合、ポイントガードは無理にドライブを仕掛けるのではなく、一度下がることも大切なオプションです。ガードポジションとセンターポジションの2か所においてミスマッチが生じているので、どちらで攻めるべきかを判断します。

 

フェイク

ピックアンドロールがセットされた際に、ディフェンスがスクリーンに気を取られて逆側が空くというケースは多いです。ディフェンスの視線がスクリーンに行った瞬間にドライブを仕掛けると上手くいく確率が上がります。また、スクリーンの逆側にドライブをしてディフェンスに止められた場合は、少し下がって再度スクリーンを使うといいでしょう。

 

ピックアンドロールはディフェンスに合わせた選択が大切!

「ピックアンドロールからどのようなプレイを展開すればいいですか?」「ピックアンドロールからシュートに行くまでの約束事(ルール)はありますか?」という質問がしばしば寄せられます。

結論から言いますと、ピックアンドロールから展開できるプレイは無限にある上に、かなり短い時間で状況判断をしなければならないので約束事は決められないというのが現実です。

バスケットボールは習慣のスポーツと言われるように、いちいち頭で考えて次のプレイをどうするか決めるのではなく、習慣にして自然と次のプレイが決められるようになることが大切です。そのために、日々の練習の中で繰り返しピックアンドロールを練習するしかないでしょう。

ちなみに、ピックアンドロールのディフェンスの種類は下記でまとめているので参考にしてください。
>>NBAから学ぶピックアンドロールのディフェンス(守り方)7選

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