いつもバスケの練習方法ばかりを紹介していますが、今回は少し変わった話題を紹介したいと思います。
今回紹介するのは、米国にある高さ126,5メートルのダムの上から行われた実験です。実験の内容は、ダムの上からバスケットボールを落とすだけというものですが、かなり意外な結果があります。
Youtubeにアップされた動画は、一気に再生回数3000万回を超える大人気動画に!(2016年7月5日時点)
とりあえずその実験の動画を見てみましょう。
1回目は普通に落とす
実験の1回目は、ダムの上から普通にボールを落とすだけ。
風でボールが右往左往しているものの、ほとんど真下に落ちていますね。
2回目はバックスピンをかけて落とす
2回目はバスケットボールにバックスピンをかけて落としてみます。
1回目と違い、ボールはグングンと壁から離れていきます!
ボールにスピンをかけて、動画のようにボールは壁からどんどんと離れていきましたが、逆方向に進むんじゃないかと想像した人は多いですよね。
私自身も、動画を見るまではボールは壁にぶつかる方向に動くものだと思っていました・・・(汗)
動画の音声は英語なので、聞いていても何のこと??と思ってしまう人もいると思うので、動画で説明されている内容を簡単に説明します。(英語わかる方は動画見てもらったほうがわかりやすいです)
実験の原因を解説!
動画のように、ボールが壁から離れていったのは、「マグヌス効果」というものです。
マグヌス効果(マグヌスこうか、英: Magnus effect)は、一様流中に置かれた回転する円柱または球に、一様流に対して垂直方向の力(揚力)がはたらく現象のことである。 一般的にはマグナス効果とも言われる。 飛行中に回転している物体の軌道が曲がる現象がベンジャミン・ロビンス(英語版)によって観察され、1852年にドイツの科学者ハインリッヒ・グスタフ・マグヌスによってはじめて認識された。(Wikipedia引用)
この説明だけ見ても、なんだこれ?と頭の中はクエッションマークだらけでしょう・・・
もう少し具体的に説明すると、
ボールを落下させる時に発生する空気抵抗が、ボールのスピンによって流されます。
スピンのかかってる方向に対しては空気がスムーズに流れますが、スピンがかかっていない方向に対しては空気が流れにくくなります。
そのため、下の図のように、スピンがかかっている方向の空気は流れ、かかっていない方向は水平方向に力が加わってしまいます。
そして、この水平方向に加わった力によって、ボールがドンドンと壁から離れていくのですね。
物理学の分野ですので、もっと知りたいという方は、「マグヌス効果」と検索してみてください。詳細に説明しているサイトがかなりあります。
*写真は全てYoutebeから引用しています。