現代バスケットボールでは、オフェンスはスクリーンプレイを中心に回されています。そんなスクリーンプレイはオンボールスクリーンとオフボールスクリーンの2つに大別することができます。
今回はオンボールスクリーンに焦点を当て、ユーザーとスクリーナーのそれぞれの動きを解説していきます。
スクリーンに関する用語がいまいちわからないという方は、下記の記事を参考にしてください♪
>>【バスケ初心者】スクリーンプレイに関係する用語を覚えよう!
ユーザーの動き方
・ゴールへ向かってドライブ(Attack the rim)
スクリーンを使ってゴールに向かってドライブを仕掛ける動きです。スクリーンによってミスマッチができていることが多いので、スピードを使って1on1を仕掛けましょう。
・スクリーンからのジャンプシュート
スクリーンがきちんとかかると、ディフェンスとの距離が生まれやすいです。特にスクリーナーのディフェンスがビックマンで動きが遅い場合、スクリーンに際してそのディフェンスが距離を詰めようとしないので、シュートを打てる十分な距離ができます。スクリーンからジャンプシュートは強力な武器になるのでしっかりと練習をしましょう。
ステファン・カリーとスティーブ・ナッシュのオンボールスクリーンにおける練習動画です。カリーの動き方を参考にしてください。
・逆を突くドライブ
スクリーンがセットされている方向とは逆にドライブをする動きです。マークマンがスクリーナーに気を取られ、逆サイドのスペースが空くことは多々あります。ディフェンスとの駆け引きが重要になります。
・バックオフからスペースを作る
スクリーンをセットしてもらったからと言って、必ずしも攻める必要はありません。ディフェンスの状況や他の見方のスペーシングの状況を把握した上で、攻めることができないと判断したら、ドリブルで下がってスペースを作り、そこで再びスクリーンをセットしてもらういます。
また、ピックアンドロールに際して、ポイントガードが必ず身につけなければいけない4つの動きをまとめていますので、参考にしてください。
>>ピックアンドロールから展開するポイントガードの4つのプレイ
スクリーナーの動き方
・ロール
ディフェンスが*スイッチやヘッジ*をした場合に、スクリーナーがゴールに向かってロールする動きのことです。ピックアンドロールと言われるプレイで、オンボールスクリーンの基本中の基本です。
・ポップアウト
アウトサイドのシュートが得意であれば、ディフェンスにとって守りずらい動きとなるのがポップアウト。ディフェンスがボールマンにつられて動く場合に有効な動きで、スクリーンをかけた後、アウトサイドに開く動きのことです。ガードがスクリーナーになる場合に強力な武器として使えるでしょう。
・スリップ
自分(スクリーナー)のディフェンダーが先回りしてスクリーンのヘルプに出た場合、ボールマンがスクリーンを利用してドライブを始める前にゴールに向かってダイブする動きです。自分とゴールの間にディフェンスがいない場合に使いましょう。また、この動きを織り交ぜることで、ディフェンスがチート(先回りしてボールマンを止めようと)することを防ぐことができます。
・リピック
スクリーンを1度セットして終わるのではなく、2回セットする動きのことです。1度目のスクリーンが右側にセットした場合、2回目のスクリーンは左側にセットします。ボールマンのディフェンスがスクリーンにかからずにファイトオーバーした場合に有効な動きです。