ディフェンスリバウンドの重要性とは?
バスケットボールの試合ではシュートは30~50%程度しか入りません。つまり、シュートの半分以上は外れ、リバウンドのボールとなります。
バスケットボールの人気漫画スラムダンクでも、キャプテンの赤木が言う「リバウンドを制する者は試合を制す!!」という名言があるほどにリバウンドは大切です。
リバウンドは試合の勝敗を決める非常に大切な要素の1つということを再認識していただきたいと思い、あえて当たり前のことをあえて言いました。
ゾーンディフェンスにおいては、リバウンドが課題となることも多く、きちんと守れているのにリバウンドが取れずに負けてしまったという声もよく聞きます。
そこで、ゾーンディフェンスにおけるディフェンスリバウンドのポジショニングなどの考え方を書きましたので、参考にしてください。
ゾーンディフェンスからのリバウンドの難しさ
ゾーンディフェンスにおいてリバウンドが課題となる理由は、オフェンスに対してマッチアップをしていないため、ボックスアウトをすることができない(難しい)からです。
例えば、既にボックスアウトをしているポストマンのポジションに、ポイントガードが飛び込みリバウンドをしてきた場合、ポイントガードに対してボックスアウトをするディフェンスがいなくなってしまい、リバウンドを取られてしまうというケースは頻繁に起こります。
ゾーンディフェンスにおけるディフェンスリバウンドを成功させるためには、以下の3つのポイントがあります。
- バックラインの3人でトライアングルを作る
- フロントラインの2人は先走りせずにロングリバウンド
- 飛び込みリバウンドをするオフェンスには必ずボックスアウトをする
飛び込みリバウンドをしてくるオフェンスの選手は大体決まっています。相手チームに1人か2人、飛び込みリバウンドが得意な選手がいるはずなので、その選手に対しては必ずボックスアウトをします。
ポジショニング
ディフェンスリバウンドに際してはバックラインの3人でトライアングルを作ってポジションを取ります。ゾーンディフェンスの形やシュートの位置によって動きが異なりますので、具体的な例を通して紹介していきたいと思います。全てのシュート、全てのゾーンディフェンスに関して紹介することは不可能ですが、基本的な考え方は同じですので応用できると思います。
2-3ゾーンディフェンス – トップ
トップからシュートを打たれた場合、バックラインの3人でトライアングルができているはずなので、そのまま近くのオフェンスプレイヤーをボックスアウトします。フロントラインの2人はゴールから遠くに跳ねるリバウンドを確保するために、また飛び込みリバウンドに対するボックスアウトをするために、ハイポスト付近にポジションを取ります。シューターに対するボックスアウトも忘れないようにしましょう。
2-3ゾーンディフェンス – ウィング
ウィングからシュートがあったときの対応です。リバウンドのボールが逆サイドに跳ねる確率が高いので、逆サイドのボックスアウトを徹底するように心がけましょう。
基本的な考え方は同じで、バックラインの3人でトライアングルを作ります。特に逆サイドの選手(図では青3)がヘルプポジションにいたまま、そこに立ち止まってしまうことが多いので気をつけましょう。
2-3ゾーンディフェンス – コーナー
こちらも同様にトライアングルのポジションを取り、近くのオフェンスに対してボックスアウトをします。ポジションに動くということが基本になりますが、近くにオフェンスがいる場合はスクリーンアウトを優先します。