ピックアンドロールやスクリーンプレイによってミスマッチが生まれ、ビッグメン(センターやパワーフォワード)がアウトサイドのディフェンスを強いられて得点を取られてしまったことはありませんか?
現代のバスケットボールではピックアンドロール(P’nR)がオフェンスの主流となってきているため、ディフェンスがスイッチをしてミスマッチが生まれることは珍しくなくなってきました。
ピックアンドロールに際してはアイスやヘッジなどの様々な守り方がありますが、ビッグメンがアウトサイドのディフェンスの対策を十分にできていないのは事実です。
>>NBAから学ぶピックアンドロールのディフェンス(守り方)7選
そこで、今回はビッグメンがアウトサイドのオフェンスに付いてしまったときの1on1の守り方を強化するためのトレーニングを紹介します。
練習の目的
この練習ではディフェンスとオフェンスのそれぞれで目的があります。
- ディフェンス→ビッグメンのアウトサイドの守備力を強化する
- オフェンス→逆ミスマッチを生かしてアウトサイドから効果的な1on1をできるようになる
センター陣がアウトサイドを守れない一方で、ガード陣がミスマッチを生かしてアウトサイドから1on1を攻めきれないことも多いです。
ミスマッチを攻めるためには何よりも経験が大切ですので、日ごろの練習で取り組むといいでしょう。
練習の手順
- ガード陣はオフェンス、センター陣はディフェンスをします。
- 両ウィングに1列で並び、ボールを1個ずつ用意します。
- 右サイドと左サイドを交互に1on1を行います。
- センター陣は3回連続でディフェンスをしたら次の選手と交代します。
オールコートが使えるのであれば反対側のゴールでも同時にこの練習を行います。
練習のアドバイス
ガードとセンターのミスマッチの1on1はドリブルを突いた状態から始まることが多いです。通常のウィングでの1on1ではミートをしてからスタートすることが多いと思いますが、この練習ではドリブルを突いた状態からスタートするといいでしょう。
また、ビッグメンは頭をフルに使って守ることが大切です。まずは自分たち(ビッグメン)がガード陣よりも優れている点と劣っている点の認識からしましょう。
ビッグメンがガード陣よりも優れているのはリーチです。一方で劣っているのはクイックネスです。
このことを念頭においておけば、ガードがガードを守るような近い距離では守れないことがわかりますし、ある程度離していてもシュートチェックができるということもわかります。
後は1人1人の身体能力に合わせて適切な距離感を掴めるようにしましょう。