コーチング

《バスケ×コーチング》レギュラーを選ぶ時に覚えておかなければいけない5つのこと

選手にレギュラーにはなれない、ユニフォームを着ることはできないと伝えることほどコーチとして苦しいことはないでしょう。選手全員をコートに立たせてあげることができたらどれほどいいか、と考えたことがあるコーチは少なくはないと思います。

しかし、バスケットボールは5人で行うスポーツである以上、1試合の中で試合に出られるレギュラーという存在は8~13人程度になります。大抵のチームではそれ以上の人数がいるので、必然的に試合に出られない選手はでてきます。

選手に伝えることを少しでも楽にするために、以下の5つのことを覚えておいてください。

目次

  1. 選手に事前に伝えておく
  2. 「なぜ」を必ず伝える
  3. 選手と選手を比較しない
  4. 選手が試合に出れる道を探す
  5. 最後の最後まで伝えない

 

1.選手に事前に伝えておく

新しいシーズンになった時、新チームで練習をスタートした時、大会が終わって一区切りした時に、チーム全員が試合に出られるわけではないということを伝えておくことが大切です。

選手たち自身も試合に全員が出れるわけではないということを自覚しているでしょう。特に、レギュラーになって試合に出れるかどうかのボーダーライン上にいる選手はそのことを強く認識していますが、コーチからはっきりと伝えることに意味があります。

コーチの口から事前に伝えることで、練習中の緊張感が上がって練習の質は格段に高くなります。さらに、事前に伝えておくことで、選ばれない選手(選ばれる選手も)は心の準備をしておくことができます。

 

2.「なぜ」を必ず伝える

レギュラーに選ばない理由を伝えないコーチが多くいるのは非常に残念です。目上の者(コーチ)が目下の者(選手)に丁寧に説明をすることを好ましく思わない日本文化の影響もあるでしょう。しかし、現代では納得の行く説明を求めている子供や保護者が多くなっているように感じます。

信頼関係を築くために非常に大切なことでしょう。コーチが選手を1人の人間としてリスペクトし、選手が子供であっても彼ら(彼女ら)の目線に立って説明をすることが求められています。

また、レギュラーに選ばない理由を説明する際には、「個別に」説明することが大切です。場合によっては保護者も呼んで、時間をかけて話し合うといいでしょう。

 

3.選手と選手を比較しない

バスケットボールがチーム内で競争をするスポーツである以上、コーチが選手と選手を比べた上でレギュラーになる選手となれない選手を選んでいるというのは紛れもない事実です。

しかし、選手に伝える時には絶対に比較をした話をしてはいけません。チーム内の不協和音の原因にもなりますし、努力が間違った方向に向かってしまう可能性が高くなります。人は評価をされる時、本質よりも比較対象に対する意識を強く持ってしまう傾向にあります。

例えば、以下の2つの伝え方では、前者では「Aさん」に対する意識が強く生まれてしまう一方で、後者は「スリーポイントを頑張る」ということに意識が向きます。どちらの方が選手への伝え方として適しているかは言うまでもありません。

「Aさんよりもスリーポイントが入らないからレギュラーに選ばなかった」
「スリーポイントをもっと練習したらレギュラーになれるよ」

 

4.選手が試合に出れる道を探す

プロや全国大会で上位を狙うようなチームは別として、試合に必要のない選手というのはいないと思っています。

エースを休憩させるために2分だけ出場する選手、セットオフェンスのために1プレイだけ出場する選手などなど。またはチーム内で2つ目のチームを作ってプレイ時間をシェアするなど。

選手を試合に出さないと決める前に、その選手をどうすれば試合に出させてあげられるか、ということを考えるのがコーチの責務であると思います。

もちろん、必ずしもこのようにできるわけではないということは重々承知していますが。

 

5.最後の最後まで伝えない

コーチの指導方針によって是非はわかれると思いますが、私は最後の最後まで伝えない方がいいと思っています。

早い段階からチームの基盤を作るためにレギュラーを固定していくという考えは十分理解できますし、間違っているとも思いません。

しかし、チーム内で競争原理を働かせて練習中や練習試合中の緊張感を保たせるためにもレギュラーを固定しない方がいいでしょう。高校2年生の夏(自分たちの代)が始まった時にレギュラー圏外だった選手が、最終的にはレギュラーに定着しているということはよくあることです。

選手1人1人の可能性を信じ、最後の最後までチャンスを与えてあげることもコーチの責務だと思います。

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