NBAをはじめ、日本のプロバスケット、大学でよく見られるのがピック&ロール。現在では日本の中学や高校でも、全国レベルで戦うチームではピック&ロールを攻撃の中心にしている所も少なくない。シンプルなオフェンスながらも、得点能力の高い個人を活かすためには最適な戦略となる。また、24秒オーバータイムやターンオーバーなどを減らすことができるメリットも大きい。
また、ディフェンスがスイッチ(マークマンが入れ替わること)する場合、ミスマッチが起こり、ガードの1対1やセンターのポストアップが有効なオフェンスになることが多い。一方で、ピック&ロールは、ディフェンスが仕掛けることができるタイミングでもあり、ダブルチームを仕掛けられてターンオーバーになる可能性も高い。
ここでは、複数回に渡って、ピック&ロールの基本から、練習方法、試合での応用方法やNBAのプレイを紹介していく。
まずは、強豪スパーズのスターガードであるトニー・パーカーのピック&ロールでイメージをつけよう。
どうだろう?
ピック&ロールからジャンプシュート、スイッチしたミスマッチのディフェンダーに1対1をしかけてレイアップ、ピック&ポップなどなど様々な展開をしているのがご覧いただけただろう。
しかし、これらのプレイをチームで行いたいと考えていても、ハンドリング技術が足りない、スクリーンの後の動きがわからないなどの様々な悩みがあるだろう。
ピック&ロールは一朝一夕でできるものではない。
練習をすればするほど、目に見えて上達していくのがわかる戦術とも言える。
ディフェンスの対応に合わせた動きができるようになる。逆に言えば、練習や試合でピック&ロールを繰り返し使わなければ、ディフェンスの対応にあたふたしてしまうだろう。
ピック&ロールの基本手順
- ボールを持っている選手に対して、他のオフェンスがスクリーンをかける。(ボールスクリーンと呼ばれることが多い)
- ボールマンはスクリーンを利用してドリブルを行い、ゴールを目指す
- スクリーナーはボールに対して正面を向くようにターンし(フロントターン)、ゴールに向かってカッティングする。
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