練習の目的
スクリーンを利用したカッティングからミートシュートを打つための動きを身につけることがこの練習の目的です。
ディフェンスの状況に応じて様々なカッティングを選択できるためには、日ごろの練習から様々なパターンの動きを練習しておくことが大切です。
以下では練習方法1~練習方法3までの3つの動き方を紹介しています。
それぞれの練習方法でどのようなシチュエーションを想定しているかということも書いていますので、ただ動くのではなく試合をイメージしながら練習に取り組むようにしてください。
練習方法1の手順
- スタックスクリーンを使ってウィングへ上がり、ミートしてジャンプシュートを打つ
- 1本目のシュートを打ったら即座にフレアカットをしてコーナーへ行きシュートを打つ
ウィングへ上がった時にディフェンスのディナイが厳しくてパスをもらえなかった場合に、スペースの空いているコーナーへフレアカットで動くというイメージです。スタックスクリーンを利用しているのでゴール下にはスペースがなく、バックカットができないと判断した上でフレアカットをチョイスします。
シュート練習を兼ねているのでウィングとコーナーの2か所でのシュートがお勧めですが、ウィングではシュートを打たずにコーナーだけでシュートを打つ練習にしてもいいでしょう。
練習方法2の手順
- 練習方法1と同様にウィングで1本目のシュートを打つ
- 同様にフレアカットをしてコーナーへ行ったら折り返してフリースロー付近へカールカットをしてシュートを打つ
フレアカットまでは練習方法1と同様の考え方です。フレアカットにもディフェンスがついてきた場合に、緩急をつけてフルスピードでフリースロー付近へ弧を描いてカッティングすることでディフェンスを振り切るイメージです。
練習方法3の手順
- スタックスクリーンを使ってフレアカットからコーナーへ行ってシュートを打つ
- 1本目のシュートを打ったらパッサーはドリブルで同サイドのウィングへ行き、シューターは手渡しパスを受け取ってミドルラインへドライブをしかけてプルアップジャンパーを打つ
1本目のシュートはスタックスクリーンに対してディフェンスがチートをして先回りした場合を想定しています。このような場合、ウィングへ行くのではなく、フレアカットをしてコーナーへ行くのが定石です。2本目はフレアカットを止められた場合に、ポイントガードと息を合わせてドリブルチェンジからノーマークを作り出す動きです。
試合の中でフレアカットからウィングへ上がり、ドリブルチェンジからドライブを仕掛ける動きは非常に有効です。使いこなせるように練習しましょう。
練習のアドバイス
日本ではボールを1つ使ったシューティング練習が主流ですが、今回紹介した練習のように同時に2か所でシューティングを行うこともシュート力を高めるためには効果的な練習方法です。
常にディフェンスの動きを想像して、いかにノーマークになってシュートを打つかということを意識して練習に取り組んでください。
また、カールカットからの動きは他にもたくさんありますので、以下を参考にしてください。
>>《バスケ×シュート練習》ボールを2個使ってカールカットからゲームライクのシューティング