UCLAとは?
UCLAとは、アメリカ・カリフォルニア州にある「UCLA大学」によって考案されたオフェンスフォーメーションです。
その歴史は古く、1960年代に始まUCLAカットの原型が出来上がっていたと言われています。
UCLAカットの特徴は、攻撃のオプションが豊富にあり、得点力が劇的に上がる攻撃的なフォーメーションということです。
また考案当初から現代まで幅広いチームに使われてきており、様々な展開方法があります。
今回はその中でもうちで最もポピュラーなものを紹介したいと思います。
UCLAカットから展開するオフェンスパターン1
UCLAカットは基本的に1-4のフォーメーションからスタートします。
ポイントガード(青1)はウィング(青2)へパスを出し、ハイポストのスクリーンを使ってUCLAカット(一種のボールサイドカット)をします。カットをした後は3秒バイオレーションに気をつけながら、ゴール下にいます。
青5は青2へピックアンドロールのスクリーンをセットします。それと同時に、青3と青4で青1に対してダウンスクリーンをセットします。
青1はダウンスクリーンを利用してウィングへ開きます。ディフェンスのつき方によってはカールカットをしてもいいでしょう。
青2はスクリーンを利用してドライブをしかけ、自分でジャンプシュート、ゴール下まで切り込んでレイアップ、青5へのピックアンドロール、青1のアウトサイドへアシストパスなどを狙います。
UCLAカットから展開するオフェンスパターン2
パターン1と同様に1-4のフォーメーションからスタートします。
ポイントガード(青1)はウィング(青2)へパスを出し、UCLAカットをします。今回はゴール下まで行かずに、ボールサイドのローポストで面を取ります。
また、青1がパスを出すと同時に、ボールサイドと逆のハイポスト(青4)は自分がいたサイドのローポストに落ちます。
青2はハイポスト(青5)へパスを入れ、青5は青4とのハイローやジャンプシュートを狙います。ゴール下には青4と青1がいるため、ドライブは基本的に狙いません。
ハイローが決まらなかった場合、次のオフェンスとして青1が青2に対してフレアスクリーンをセットします。フレアスクリーンからコーナーへパスを狙ったり、スクリーンをセットした青1が青5と手渡しパスからピックアンドロールを始めます。
また、フレアスクリーンではなく青2が青1へダウンスクリーンをセットして3対3のオフェンスを展開するのも効果的です。
スタックスクリーンに関しては下記を参考にしてください。
青3はスペーシングを意識します。
ハイポストにボールが入らなかった場合は、パターン1と同じ動きをします。つまり、青2のピックアンドロールと逆サイドのダウンスクリーンを展開していきます。
まとめ
UCLAカットに限ったことではありませんが、フォーメーションオフェンスを成功させるためには動きを覚えるだけではダメです。
決められた動きの中で、ディフェンスに合わせて「応用」させる力が必要になります。応用力というのは、例えばディフェンスが先回りをしたから裏を取ったり、UCLAカットをあえてバックカットにしたりなどとすることです。
応用力は日々の練習や試合を通して身につくものであり、一朝一夕には身につきません。また、5人全員が理解していない段階で、1人だけが応用のつもりで異なった動きをしてしまうと、他のメンバーが混乱してしまうでしょう。
チーム内で歩調を合わせながら、型を通して型にはまらないフォーメーションができるようになると得点力が一気に高まるでしょう。