「1-4クイック&スタックスクリーン」は1-4のフォーメーションから素早くアウトサイドのシュートを打つことができるセットプレーです。
動きがシンプルなので選手にとっては覚えやすく、アウトサイドのシュートだけでなくインサイドのハイロープレイまで狙えます。
何より、このセットプレーは時間がかからないため、ショットクロックが残り10秒程度からでも展開することができます。
1-4クイック&スタックスクリーンの手順
- 下図のように、1-4のフォーメーションからスタートします。
- 両ウィング(青2と青3)はゴール下へ向かってカットします。両センター(青4と青5)は青2と青3の後を追ってブロック付近へ行きます。
- 青3はブロックの内側でスクリーンをセットし、青4と青5はブロックの所でスクリーンをセットします。
- 青2は青3と青4のスタックスクリーンを利用してウィングへ開き、青1からパスをもらいます。
- 青3は青2がスクリーンを使って通り過ぎると同時に、青5のスクリーンを使って逆サイドのウィングへ開きます。
青1は青2へパスができなかった場合は青3を見るようにします。 - 青2へパスが入ったら、逆サイドのローポストにいる青5はすかさずハイポストへ上がります。(青3へパスが入った場合は逆の動き)
青2は自分でシュートをするか、青4か青5へパスをします。 - 青4か青5へパスが入ったら、ローハイかハイローを狙います。
ローポストではディフェンスに対してシールをしていいポジションを確保できるようにします。
1-4クイック&スタックスクリーンの応用
手順「4」「5」で青2と青3はそれぞれ逆サイドのウィングへ開いていますが、ディフェンスが先回りしたりスイッチなどをした場合、自分がもともといたサイドのウィングへ開くのも効果的です。
また、ウィングへ開くだけでなく、ディフェンスの動きに合わせてコーナーへ開くこともできるとオフェンスの幅が広がるでしょう。
1-4クイック&スタックスクリーンを成功させるためのコツ
このセットプレーを成功させるためには、大きく2つのことを意識しましょう。
- カッティングの順番を守る
- ディフェンスの動きを観察する
青2と青3が同時に動いてしまうと、ムービングスクリーンになる可能性が高いです。また、青1が同時に青2と青3を見るのも難易度が高いため、どちらが先にカッティングをするか決めておきます。
このセットプレーはスタックスクリーンを使って展開するものですが、ディフェンスがファイトオーバーではなくスライドやスイッチをしてくることが多いです。
スイッチをされた際にはスクリーナーがインサイドでシールをする。スライドされた場合にはウィングではなくコーナーへ開くなど、ディフェンスの動きを観察することが大切です。
いつも拝読させて頂き勉強させて頂いております。
戦術についての記事を特に興味深く読ませて頂いています。
少し前から流行しているドリブルドライブモーションなど、アメリカやヨーロッパでトレンドと
なっている戦術を記事にしていただけると嬉しく思います。
これからの記事も期待しております。
hiroさん
いつも読んでいただきありがとうございます!!
NBAを中心にカレッジバスケなどの戦術も紹介していければと思っていますのでお楽しみにしてくださいー(^^♪