オフェンス

スクリーンプレイが得意なチームが使っている10のルール

オフボール(ボールを持っていない状態)のスクリーンプレイに関して、NBA選手も守っている10個のルールを紹介したいと思います。

ルールと言うとお固く感じるかもしれませんが、ルールを「考えて動く」状態から、「意識しなくても自然にできる」状態になるのが成長です。ルールを意識しながら練習を繰り返すことで、無意識でもできるようになるでしょう。

これから紹介する10のルールを、無意識の状態でも自然と守れるようになってもらえればと思います。

スクリーナーが守る5つのルール

  1. コート上のスペースを把握する
  2. 動かないで壁となる
  3. ディフェンスにスクリーンを悟らせない
  4. 場所ではなく人にスクリーンをセットする
  5. ユーザーとアイコンタクトを取る

 

ユーザーが守る5つのルール

1.スクリーナーが止まっていることを確認してからスクリーンを使う

ユーザーが守らなければいけない基本中の基本です。スクリーンを使ったことがない選手や経験の浅い選手は、スクリーナーの状態を確かめる余裕がなく、スクリーナーが動いているにも関わらずスクリーンとして使ってしまいがちです。これはムービングスクリーン(オフェンスファール)を取られてしまうので絶対に避けたいです。

 

2.逆方向へフェイクをかける

マッチアップのディフェンスをスクリーンを使って引き離せるかどうかは、7~8割がユーザー側の責任です。スクリーンプレイというとセットする側(スクリーナー)の動きが大切だと思いがちですが、実はユーザーがどのようにスクリーンを使うかの方が大切なのです。

効果的にスクリーンを使うために逆方向へフェイントをかけましょう。1~2歩逆方向へ動いてからスクリーンを使ってもいいでしょうし、目線でフェイントをするだけでも効果はあります。

 

3.マークマンにスクリーンを悟らせず、緩急をつける

2番目のルールに共通することですが、ユーザーがどのようにスクリーンを使うかという話です。

自分のマークマンがスクリーンの存在に気づいていなければ、突然目の前に壁ができるようなもので、ほぼ100%の確率でスクリーンがかかります。しかも、気づいていない状態のスクリーンであれば、ディフェンスへ戻るのが相当遅くなります。

また、毎回スクリーンに気付かせないというのは不可能です(スクリーナーのディフェンスがスクリーンの存在を知らせるはずなので)。そこで重要になるのが緩急です。ゆっくり動いている状態から急に早くする、そのタイミングでちょうどスクリーンが使えると効果的なスクリーンプレイになります。

 

4.ブラッシングを徹底する

スクリーンプレイに際してはブラッシングと呼ばれる非常に重要な技術があります。これは、スクリーナーの横を通るときに肩を擦り合わせるくらい近くを通る(ブラシが擦れるイメージ)というものです。スクリーナーとユーザーとの間にスペースがあると、ディフェンスにそのスペースを通って来られてしまう(ファイトオーバー)からです。スクリーナーが1歩も動けな以上、ブラッシングをしてディフェンスにファイトオーバーさせないのはユーザーの責任です。

 

5.スクリーナーとアイコンタクトを取る

スクリーンプレイは1人ではできません。スクリーナーがいて初めてできるプレイなので、2人の息を合わせる必要があります。アイコンタクトを取ってお互いにスクリーンプレイをするという意思疎通をしましょう。

 

スクリーナーが守る5つのルール

1.コート上のスペースを把握する

コート上のスペースを把握するということは、ユーザーが行きたい方向を把握するということと同じです。スペースを把握した上で、ユーザーが行きたい(ユーザーを行かせたい)場所に行けるようにスクリーンをセットします。行く方向に合わせて効果的なスクリーンをかけられる体の向きでスクリーンをセットしましょう。

 

2.動かないで壁となる

ムービングスクリーンを避けるための鉄則です。上半身を動かしてしまう選手が時々いますが、スクリーナーは上半身も動かしてはいけません。バスケにはシリンダーという概念があり、立っている位置の肩幅のスペースを所有していると考え、そのスペースから動くと違反になるとされています。(シリンダーに関しては詳細を説明すると長くなってしまうので説明しません・・汗)

 

3.ディフェンスにスクリーンを悟らせない

ディフェンスの視界の外からスクリーンをセットできれば最高です。また、ディフェンスが気づいていない場合は、可能な限り密着するようにスクリーンをセットします。

 

4.場所ではなく人にスクリーンをセットする

セットオフェンスに見られがちなミスですが、スクリーンをスペースにしてしまうことがあります。スクリーンはあくまで人にかけるものであって、スペースに立っていることではありません。これは本来3線にいるディフェンスが、2線のまま残ってしまっている場合に起こりやすいですが、スクリーンの本質を分かっていれば人にスクリーンにいけます。

 

5.ユーザーとアイコンタクトを取る

ユーザーのルールのところでも説明しましたが、お互いがスクリーンプレイをするという意思疎通ができていなければいけません。

ルールの3番と5番はユーザーとスクリーナーの両方に共通するルールです。両方が守るべきルールということは、どちらかだけができていても意味がないということです。練習を通してお互いに意思疎通ができるようになりましょう。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です