バスケットボールには様々なシュートの種類があります。バスケ初心者でも知っているメジャーなものから、ほとんど見られないマイナーなシュートまであります。
バスケを上手くなるためには、1つ1つのシュートの用語を覚えておくことは非常に大切なことです。聞いたことがない用語や、意味を間違えて覚えてしまっている用語があれば、ぜひ覚えてください!
今回はバスケのシュートに関する用語を、バスケ初心者でもわかるようにわかりやすく解説していきます!
説明の中で「シュート」と「ショット」が混ざっていますが、一般的に呼ぶ名称の方を使っています。ちなみに、公式ルールブックの正式名称では「ショット」です。
Contents
バスケシュートの種類 – 得点別
- スリーポイントシュート
- ツーポイントシュート
- フリースロー
スリーポイントラインよりも後ろ側からのシュートのことです。シュートが決まった場合は3点になります。
スリーポイントラインよりも内側からのシュートのことです。シュートが決まった場合は2点になります。
シュートに対するファール、チームファールが1クォーターに5回を超えた場合、テクニカルファールの時などに与えられるボーナススローのことです。バスケのシュートの種類の中で唯一誰にも邪魔をされないで打てるシュートです。決まると1点が加算されます。
バスケシュートの種類 – ランニングシュート系
- レイアップ/ランニングシュート
- レイバック(バックレイアップ/リバースレイアップ/バックシュート)
- リーチバックシュート
- オーバーハンドレイアップ(プッシュシュート)
- アンダーハンドレイアップ
- ワンステップレイアップ
- 逆ステップレイアップ
- パワーレイアップ
- ダブルクラッチ
- フィンガーロール
- スクープショット(ハイレイアップ)
- フローターショット(ティアドロップ、プッシュシュート)
バスケの最も基本的なシュートです。ドリブルでゴール下に近づき、右足→左足の順で踏み切って右手でシュートを打ちます(左手でシュートの場合は左足→右足)。手の平を上に向けてボールをゴールに置いてくるように打ちます。
バスケ初心者が一番最初に練習をするもので、スラムダンクの桜木花道が「庶民シュート」と呼んでいることで有名なシュートでしょう。
NBAやBリーグ、大学や全国トップの高校でもレイアップを外すことは多く、一番簡単なシュートであるとともに、ディフェンスがいる試合の中で決めるのが難しいシュートです。
リングの下を通過してゴールの反対側からレイアップを後ろ向きに打つシュートです。ディフェンスの位置やパスのタイミングによってレイアップが難しい場合に選択するシュートです。試合中に打つ回数も多く、需要なシュートと言えます。
エンドラインに遠い方の手でリリースするレイアップシュートです(右側なら左でレイアップ)。足の踏み切りの順番に明確な決まりはありません。
ジャンプシュートを打つ時のようにボールを持って打つレイアップシュートのことです。
手の平を上に向けてボールを下から支えて打つシュートのことです。
通常のレイアップは「1・2」と踏み切りますが、ワンステップレイアップは1歩で踏み切ってレイアップをするシュートです。ディフェンスにブロックされるのを避けるためにタイミングをずらしたい場合に使います。また、ゴールに近すぎて2歩ステップを踏むスペースがない場合にも使います。
試合中に使うことは少ないですが、練習をしておくことで通常のレイアップがより簡単になります。
通常のレイアップとステップを逆にするシュートです。例えば、右手でレイアップをするときに左足→右足の順にステップを切ります。
高校や大学などで1on1のドライブからこのステップを得意とする選手が意外と多いです。ディフェンスとのタイミングがずれるというメリットがあります。
ディフェンスとのコンタクトでも姿勢を崩さずに決めるためのシュートです。また、自らディフェンスとコンタクトを作り、ファールを誘うときにも使います。
パワーレイアップは両足で踏み切るのが特徴で、肩幅よりも広くスタンスを取り、両足をエンドラインに平行にします。低い姿勢からディフェンスの方向に飛び、シュートを打つためのスペースを作り出します。シュートはオーバーハンドやフックシュートに近い形になります。
レイアップの姿勢から、空中でディフェンスをかわすシュートです。レイアップを2回(ダブル)するというイメージです。
通常のレイアップシュートと同義として言われることも多いですが、正確には指先でコントロールをしてボールに回転を加えるシュートです。
スクープショットはディフェンスのブロックを避けるために、レイアップのボールを空高く投げるシュートです。レイアップと比べて難易度が非常に高く、相当な練習を必要とします。
ちなみに、NBAのステファン・カリーが得意とするシュートです。
フローターショットはスクープショットと同様に空高く投げるシュートですが、スクープショットがアンダーハンド(下から)であるのに対してフローターショットはオーバーハンド(上から)打ちます。
スクープショットとフローターショットは、どちらのショットも難易度は高いです。どちらが簡単というわけではなく、1人1人の好みによります。
最近のNBAではフローターショット(英語ではプッシュシュートという)が主流になっていますが、まだまだスクープショットを放つ選手もいます。
バスケシュートの種類 – ダンクシュート系
- ダンク(ダンクシュート、スラムダンク)
- アリウープ
- タップシュート
- プットバック(リバウンドダンク)
- レーンアップ
リングに直接ボールを叩き込む、バスケットボールの花形シュートです。
空中でパスを受け取ってそのままダンクをするシュートのことです。
ダンクではありませんが、空中でパスを受け取ってそのままシュートを打つことです。
プットバックとはオフェンスリバウンドのボールをそのままダンクするシュートのことです。スラムダンク好きには綾南戦の桜木花道の最後のダンクが印象的ではないでしょうか。
フリースローラインから踏み切ってダンクを決めるシュートのことです。
マイケル・ジョーダンがNBAのダンクコンテストでフリースローラインからまさに空中を歩いているようにしてダンクを決めたことで有名です。日本人には縁のないシュートかもしれません(笑)
その他のダンクシュートに関しては以下を確認してください。
バスケシュートの種類 – フックシュート系
- フックシュート
- スカイフック
- ベビーフック
ディフェンスにブロックをされないように、ゴールに対して横向きでゴールから遠い手で打つシュートのことです。フックシュートは主にペイントエリア内で使うシュートです。
また、フックシュートやゴール下のシュートはマイカンドリルでの練習がオススメです。
リングよりも高い打点から斜め下に向かって打つフックシュートのことです。ボールが手から離れ始めた時点でボールは落下を始めているので、ブロックをしてもゴールテンディンフになってしまい、ブロックは不可能なフックシュートです。
ディフェンスにブロックされないために、シュートモーションを小さくして素早く打つフックシュートのことです。
バスケのシュート種類 – ステップ系
- ターンアラウンドショット
- ステップバックシュート
- ステップインシュート
- アップアンドアンダー
- ギャロップステップシュート
- ユーロステップシュート
ゴールを背にした状態からフロントターンをしてジャンプシュートをするステップシュートです。ポストだけでなく、ガードやフォワードがドライブからゴール近くで止まって、フロントターンをしてジャンプシュートをすることが多いです。
ドライブからドリブルを止めるときにバックステップをして打つジャンプシュートのことです。バックステップによってディフェンスとのギャップを生み出すことができるので、オフェンスにとって有効なシュートです。
ポンプフェイクなどと組み合わせて、シュートの際に利き足を踏み込んで放つシュートです。ゴール下で使うことが多いです。
ポストでの有効なステップシュートの1つで、ターンからジャンプシュートをすると見せて(アップ)、ステップイン(アンダー)をして放つシュートです。
1歩目で踏み切って、2歩目を両足で着地するステップから放つシュートです。基本的に1歩目で踏み切るときに体をひねって逆側を向くように着地します。
NBAのマヌ・ジノビリが得意とするステップで、ジノビリステップとも呼ばれています。通常のレイアップと異なり、2歩目を1歩目と逆側に大きく切り返すことでディフェンスをかわす高等テクニックです。ディフェンスをかわしきれずオフェンスチャージングとなることも多いので気をつけましょう。
バスケのシュート種類 – セットシュート
- ジャンプシュート
- ジャンピングシュート
- ミートシュート
- ドリブルジャンプシュート(プルアップジャンパー、ストップ&ジャンプシュート、ドリブルオフジャンプシュート)
- ワンドリブルジャンプシュート(ワンドリジャンプシュート)
- フェイドアウェイシュート
ジャンプの最高到達点に達するタイミングで打つシュートのことです。
ジャンプが最高到達点に達する「前」に打つシュートのことです。
パスをもらってそのまま(ドリブルを突かずに)打つシュートのことです。ミートシュートを決めるためにはリズムが非常に大切で、自分のリズムをマスターするために練習に取り組みます。
ドライブからドリブルを止めてジャンプシュートを打つことを言います。
ドリブルジャンプシュートのドリブルを一回しかつかない場合のことを言います。バスケのプレイではよく見られるシュートです。
通常のシュートが真上からやや前方にジャンプするのに対して、フェイドアウェイシュートは後方にジャンプして打つシュートです。ディフェンスにブロックをされないためのシュートです。
バスケシュートの種類 – ポジションによるシュートの名称
- ゴール下シュート
- ミドルレンジシュート
- アウトサイドシュート
ゴール下付近からのシュートのことを言います。一見簡単に思われがちですが、ディフェンスがいる場合には難易度が高く、ゴール下でもシュートを決められない場合は多いです。
明確な規定はありませんが、ペイントエリアの外からスリーポイントラインの内側までをミドルレンジシュートと言います。ポイントガードからセンターまで、ポジションに関係なくミドルレンジシュートは決められるシュート力を持っていることが求められます。
スリーポイントライン付近のシュートのことです。
シュートに関わる用語
- スウィッシュ
- エアボール
- バンクショット
- ブザービーター
- フィールドゴール(FG)
- フィールドゴールパーセンテージ(FGP)
- フォロースルー
- ポンプフェイク
- バスケットカウントアンドワンスロー(バスカン、アンドワン)
- イージーショット
- タフショット
- トリプルスレッド
- 軸足、利き足
- シュートレンジ
- ジャンプストップ
- ストライドストップ
- スライドストップ
リングに当たらずに入るシュートのことです。ゴール中央に適切な弧を描いて放たれたシュートしかスウィッシュにはならないので、パーフェクトシュート(完璧なシュート)とも呼ばれます。
ゴールに当たらずに外れるシュートのことです。エアボールはかなり恥ずかしいシュートです。
バックボードを使うシュートのことです。ゴール下からミドルレンジの45度付近で使われることが多いです。
試合終了、クォーター終了、24秒終了のブザーとともに入るシュートのことです。
バスケ初心者のために解説すると、バスケのルールではボールが手から離れる時に時間切れでなければ得点にカウントされます。ブザービーターで逆転勝利(負け)をする試合もよくあります。
スリーポイントとツーポイントシュートの合計で、スタッツ上でFGと表されます。例えば、スリーポイントを3本、ツーポイントを10本打ったとしたら、FGは13本になります。何本決めたかというのはフィールドゴールメイド(FGM)で表します。
フィールドゴールの成功確率を表した指標です。FGが10本でFGMが5本であれば、FGPは50%になります。40%以上で良い成績、50%以上入ればスター選手です。
シュートを打った後に残る手のことを指します。シュートが得意な選手ほどきちんとしたフォロースルーをしています。
シュートフェイクのことで、大きなシュートモーションのフェイントではなく、ボールを少しだけ上げるフェイントのことです。
バスカンとは、シュートモーションの途中でファールをもらい、なおかつシュートを決めるプレイのことです。ツーポイントであれば2点、スリーポイントであれば3点が加算された上でボーナススロー(フリースロー)が1本与えられます。
ノーマークのレイアップを指すことが多いです。簡単な(easy)シュートという意味からきています。練習中ではイージーショットを決めようなどと掛け声をかけることが多いです。
ディフェンスのマークが厳しく、プレッシャーを受けた状態(体のバランスが崩れ、視界を遮られた状態など)で打つシュートのことです。難しい(tough)シュートという意味からきています。
シュート、パス、ドリブルの3つができる姿勢のことを指します。ボールをミートしたらこの姿勢を作るのがバスケの基本で、この姿勢からシュートの種類に応じて動きを作ります。
右利きであれば左足が軸足、右足が利き足になります。軸足は有名ですが、軸足の反対の足が利き足ということはあまり知られていません。
シュートが打てる(決められる)範囲のことです。シュートレンジは広いほど有利ですが、特にスリーポイントが打てるかどうかというのはシュートレンジの分かれ目と言えます。
両足で同時に止まるステップのことです。軸足をどちらにしてもいいのでピポットをしやすいのと、ジャンプストップからのシュートのリズムが得意な選手もいます。
片足ずつ交互に止まり、両足がやや前後になるステップのことです。右利きの場合は左→右の順番で止まることが多いです。
片足ずつ交互に止まり、両足が平行になるステップのことです。右利きの場合は左右の順番で止まることが多いです。
まとめ
バスケのシュートが上手くなるためには、同じシュートを何度も練習することが大切です。また、シュートの種類はかなり多いので、全てのシュートをマスターしようとするのではなく、試合のシチュエーションを想像して、自分の得意なシュートをより上手くなるように練習するのがいいでしょう。